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2022.03.14

面接時に履歴書は本当に必要?

最近、企業様から求人募集広告を出した際、
「応募はあるものの面接設定につながらない」「面接設定をしたが面接に来ない」
という声を多く聞きます。その理由はいくつか考えられます。

一つ目の理由として、
「別の求人に応募し、採用が決まった」
ということが予想されます。
これは昔からある理由で、ある意味やむを得ないと言えます。

次に、インターネットの普及による要因もあると考えられます。
インターネットは非常に便利なツールですが、功罪もあります。
「功」で言うと、多くの情報を手軽に入手することができるようになったということです。つまり、簡単に会社情報をインターネット内で得ることができるのです。
そして「罪」で言うと、クリック一つで何でも気軽にできてしまうため、一つ一つのアクションの重みがなくなっているということが考えられます。

今回の件に当てはめると、「応募したことを忘れている」可能性があります。
そのため、面接にもつながらないという結果になっています。
そして、面接予約をしたとしても、実際に応募先企業まで足を運ぶ動機がないため、面接に行かないということが起こります。

この様に面接につながらない理由は昔からあるものの、最近の環境によって影響を受けている事象もあります。

その中でも、履歴書(職務経歴書含む)の存在が、昨今の面接の実施に影響していると感じています。
応募者にとっては、履歴書を作成することの手間が昔に比べ高くなり、
「履歴書を書く手間」>「その会社に応募して受かりたいという動機」
となっているのではないでしょうか。

 

履歴書を作成することから思い浮かぶのは、
「履歴書という用紙を提出する」
「手書きでなければ印象が悪い」
「証明写真を貼らなければならない」
という、日常とはかけ離れた行為になります。

この行為を行うには、
「履歴書を書く手間」<「その会社に応募して受かりたいという動機」
という状態になっている必要があります。

求職者にとって「その会社は応募して受かりたい」という動機を持たせられるかが、とても重要になってきます。

そのために、履歴書の有無を問わず、まず接触(面接・面談)するということがポイントになります。

接触することで、会社・仕事の魅力をしっかりと伝えることができれば、
「履歴書を書く手間」<「その会社に応募して受かりたいという動機」
という状態になるかもしれません。
それができ、次に履歴書を提出させる選考プロセスをつくることができれば、面接率は上がるのではないかと考えています。

参考までに、リクルートの調査では、「『面接時の履歴書は不要』と記載された場合の応募意向の変化」ではフリーターの50%が応募意向は高まると回答しています。
また、anの調査では、「面接のために履歴書が必要だったとしたら」、履歴書の準備は「負担に感じる(67.5%)」、面接に行くことが「億劫になる40.5%」という結果も出ています。

 

是非、初回面接時の履歴書提出の有無、初回面接時の履歴書なしの選考プロセスなどをご検討いただいてみてはいかがでしょうか。


《参考》
・リクルートジョブズ 求職者2500人アンケート
・ an report

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