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技術者採用は未経験を育てることが近道に。ターゲットを見据えた求人原稿をつくる

技術者の採用をお手伝いする機会があります。
しかし、技術を持った経験者がどれほど存在するかは、
地域およびタイミングにより大きく異なります。

企業様次第では、状況を踏まえて未経験者を採用し育成することで、
より自社の風土にフィットした技術者を得られると判断するケースも少なくありません。

しかしその際には、注意しなければならないことがあります。

例えば、未経験者をターゲットに
「機械設計・電気設計技術者募集!未経験者歓迎」
という求人広告を出稿するケースが多くみられます。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。未経験者には機械設計も電気設計も未知の職種であり、
いくら「未経験者歓迎」と謳っていても、この職種名のままでは自分に関係のない求人であると判断してしまいます。

未経験者がターゲットであれば、最初の判断材料となる職種名から工夫をする必要があります。
以下、ある企業様に提案した職種名と、求人原稿内に表記する情報の流れです。

 

■職種名

「未経験から始めるロボット・マシンづくりスタッフ」

※機械設計技術者とも電気設計技術者とも表記せず、身近な「ロボット・マシンづくりスタッフ」と表記しました。

 

■キャッチコピー

「『経験者より未経験者希望!』のため、今回の求人はできる限りやわらかい表現で、未経験者向けに訴求しました。」

※この時点で未経験者は、職種内容を漠然とイメージし、自分がその対象であると感じます。そして、未経験者に向けられた求人原稿を読みたいと感じます。

 

■求人原稿内の工夫

 

・どんなロボット(扱う製品の説明)?

「雑然(バラ積み状態)と並べられた部品をアームで掴み、付属のカメラで部品の大きさごとに識別し、所定の場所に置く。」

※求人原稿を読みたいと感じさせた後は、いかに具体的なイメージを印象づけるかがポイントです。

 

・機械設計・電気設計とは?

「機械設計とは、目に見える外装やその内部の構造をCADという専用ソフトを使って設計します。どのような大きさの部品を使って、どのように組み合わせると、ロボットやマシンが動くのかを考えます。」

「電気設計とは、機械設計が終わったロボットやマシンに『神経(電気回路)』『脳(プログラム)』を作り埋め込みます。例えば、『アームが部品を掴む』『左に動く』など、指示通りに動かすための設計です。」

※そして最後は、機械設計・電気設計を経験者目線で分かりやすく説明し、「自分でもできそうだ」と感じさせます。

 

求人原稿では、職種やマーケットを理解し、
ターゲットに響く「情報の収集」「情報の整理」「情報の表現」を行うことが重要となります。

 

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