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採用担当者様必見!予算最適化に向けたターゲット×スピードで図る応募1件の価値の図り方

「応募はたくさん来るけど面接に来ない、採用できないんだよね」

昨年のコロナ禍以降、特に大手企業の採用担当者の方からこのようなお言葉を頂きます。
採用活動をするうえで、「応募単価」「面接単価」「採用単価」など効果を測る指標はいくつかありますが、今回は応募1件の価値を測る方法を考えてみようと思います。

 

リクルート社のアルバイト向け媒体「タウンワーク」のネット版には職種で探すユーザー向けに、職種検索の項目があります。
弊社データベースより、この職種検索ごとの応募数を「年齢層毎」にシェア按分し下記のように とその年齢層を抽出することが出来ます。


※弊社データベース 2020.1~2020.12 より抽出

 

飲食業の募集職種で切り取っていますが、応募指数だけみると、「洗い場・パントリー」が圧倒的に獲得出来ています。ただ、業種・職種によって年齢層ごとの採用しやすさが異なると思いますが、感覚的になりがちなところを数値化し、以下のとおり、シミュレーションをしてみます。

 

【レストランA店のホール兼キッチン募集/ディナータイム】


アルバイトスタッフ10~20代前半が主力のレストラン。
過去の実績を踏まえたときに応募から採用までの割合が下記の通りだったとします。

15~19歳 40%
20~24歳 40%
25~29歳 30%
30~34歳 20%
35~39歳 10%
40~44歳 10%
45歳以上 5%

応募指数×年齢シェア×採用率でRTP(リクルートポイント)を割り出すと下記のように「その他飲食店ホールスタッフ」がRTPを上回ります。またレストランキッチンがその他飲食店キッチンを上回っています。

 

【レストランA店のホール兼キッチン募集/ランチタイム】


同じ店舗でランチタイムは主婦層が主力になります。
過去の実績から面接から採用までの割合が下記の通りだったとします。

15~19歳 5%
20~24歳 10%
25~29歳 20%
30~34歳 30%
35~39歳 40%
40~44歳 30%
45歳以上 20%

洗い場・パントリーが圧倒的に高いRTPをたたき出す結果になりました。
また、各応募指数が掲載費1万円での結果とした場合、応募1件あたりの価値はディナーとランチで大きく変わってきます。

 

このように、採用に近い応募1件の価値をRTP単価で可視化することで、より効率的な費用投下が出来ると思われます。オウンドメディアの場合は「キーワード」×「年齢層」で同様の試算ができると思われます。

さらにもう1歩推し進めて 採用までの「時間」の価値を考察してみます。
採用活動をするうえで 1週間で応募1件 でも 1カ月で応募1件 でも応募単価では同じ1件と集計されることが多いと思います。

傾向として、「短期集客手段は応募単価が高い」「長期集客手段は応募単価が低い」となりがちです。再びリクルート社のタウンワークでシミュレーションしてみます。
短期型と長期型で採用単価に10倍の差があったと仮定します。

タウンワーク(1週間)   採用単価 ¥100,000
枠得(1カ月)       採用単価 ¥10,000

そしてアルバイト欠員1人あたり1日の売り上げ毀損が ¥5,000 と仮定します。
採用単価に採用決定までの毀損額を合わせて欠員毀損コストとします。

このシミュレーションのケースでは、1週間での応募1件は1カ月での応募1件よりも10倍以上の価値があると推測できます。
もちろん1カ月の早い段階で採用出来ることあると思いますので、
毎回この通りとは言えませんが、予算投下の目安としての考え方になります。

このように 各社様の状況を当てはめて「ターゲット×スピード」で応募1件あたりの価値を考えることで、最適な採用活動に近づくことが出来ればと思います。

 

 

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